DOS起動ディスクの作成方法 ― FD編

DOS起動ディスク作成前の準備

ファイルの拡張子や隠しファイルを表示するように設定します。

  1. explorer.exeを起動→表示→オプション
    あるいは、コントロールパネル→フォルダーオプション or エクスフプローラーのオプション
  2. フォルダーオプションの表示タブを選択して、下のように設定する。

    • 「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」選択
    • 「登録されている拡張子は表示しない」チェックを外す
    • 「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」チェックを外す

起動ディスクの作成作業が終わったら、隠しファイル(特に隠しシステムファイル)は非表示に戻します。(拡張子は普段も表示させる方がいいと思います)

【基本】MS-DOS起動ディスク作成方法

(Windows10 PCの場合、この章の方法では起動ディスクを作成できません)

  1. エクスプローラー(explorer.exe)を起動
  2. フロッピーディスク(FD)をフロッピーディスクドライブに入れる。
    →エクスプローラーにフロッピーディスクドライブ(A:)または(B:)が表示される。
  3. フロッピーディスクドライブを右クリック→フォーマット

    • ファイルシステム: FAT
    • アロケーションユニットサイズ: 512バイトまたは標準のアロケーションサイズ
    • ボリュームラベル: 必要なら入力。特に必要がなければブランクでよい。
    • フォーマットオプション: 「MS-DOSの起動ディスクを作成する」にチェック

    ※ 未フォーマットのFDは、まず1度フォーマットしてから、さらに上記設定でフォーマットする。

  4. 開始ボタンをクリックし、フォーマットが終わるまで待つ。
  5. プロッピーディスクの中身を表示させる。
  6. 次の3ファイルを残し、他は全部削除。

    • COMMAND.COM
    • IO.SYS
    • MSDOS.SYS

    (前章の隠しファイル・保護されたオペレーティングシステムファイルの表示設定をしていない場合は、下の2つが見えません)

    DOSブートに必要なファイル

開発は終了しているそうで、Win8.1で作成したMS-DOS起動ディスクでも、中身はWindows Meのものでした。

[注意]
MS-DOS起動ディスクのブートセクタにはIO.SYSから起動するよう命令が書かれています。そのため、単に普通にフォーマットしたFDへ上記3ファイルをコピーした場合、ブートセクタには先のような記述がないため、ブートできません。

日本語キーボードに合わせる方法

デフォルトのままでは、キー入力が英語キーボード配列で認識されます。日本語キーボードとは、記号の割り当てがかなり違います。私は毎度いろんなキーを押しまくって探してたり……。

で、これを日本語キーボードレイアウトに変更することが可能です。ただし、ファイルが増える分、空き容量が減ることに注意してください。

(日本語変換はできません。漢字・ひらがな・カタカナ等は打てません)

  1. 前章のようにWindowsの機能でMS-DOS起動ディスクを作成。
  2. 下の6ファイルを残して、他のファイルは削除。

    • COMMAND.COM
    • IO.SYS
    • MSDOS.SYS
    • AUTOEXEC.BAT
    • KEYB.COM *
    • KEYBOARD.SYS *

    (AUTOEXEC.BATは空ファイルのため、テキストファイルを新規作成→ファイル名.拡張子をAUTOEXEC.BATに変更、でもかまいません)

  3. AUTOEXEC.BATを編集。下のように記述して上書き保存します。

    keyb jp,932,keyboard.sys

    コマンド表示が邪魔な場合は、先頭に「@echo off」の一行を追加してください。

    @echo off
    keyb jp,932,keyboard.sys

* KEYB.COM、KEYBORAD.SYSは、Rufus(http://rufus.akeo.ie からダウンロード)で作成したFreeDOS起動USBメモリ内のKEYB.EXE、KEYBOARD.SYSで代用可能。

ブート後に、コマンドでキーボードレイアウトを変更することもできます。

この起動ディスクの使用時は、Ctrl + Alt + F1で英語キーボードレイアウトに変更できます。Ctrl + Alt + F2で日本語キーボードレイアウト(keybコマンドで指定したもの)に戻ります。
画面には切り替わったことが表示されないため、現在英語のレイアウトかそれ以外なのかわからなくなったら、実際にキーボードを押し、ディスプレイに表示される文字を見て判断してください。

キーボードレイアウトの切り替えコマンドについては、下のサイトを参考にさせていただきました。

日本語DOS/Vで英語キーボードを使う - Diary on wind
http://lsair.html.xdomain.jp/a/e/g13_185_dosv.html

[英語・日本語キーボードレイアウト以外向けの情報]

日本語キーボード等はkeyboard.sysを使えばいいのですが、他言語の一部のキーボードレイアウトは、keyboard.sysではサポートされておらず、keybrd2.sys~keybrd4.sysのいずれかを使わなければならないものがあります。MS-DOSについては情報不足で、見つけることができたのは下のMicrosoftのURL(MS-DOS 6.22ですが)。keybrd2.sysについて少しだけ触れられています。

MS-DOS 6.22 Country.txt ファイル
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/117850

FreeDOSで使われているkeyboard.sys、keybrd2.sys~keybrd4.sysが対応するキーボードレイアウトについては、下のサイトに詳しく載っています。

KPDOS - Keyboard Layout Pack for DOS codepages - FDOS
http://www.fdos.org/kernel/kblayout/kpdos.htm

MS-DOSのKEYB.COM、KEYBORAD.SYS、keybrd2.sys~keybrd4.sys

FreeDOSのKEYB.exe、KEYBOARD.SYS、keybrd2.sys~keybrd4.sys
に差し替えたら、上記のサイトの情報通りにコマンドでキーボードレイアウトを変更できるようになりました。
(そのFreeDOSのファイルは、Rufusで作成したFreeDOS起動USBメモリ内からコピーしたもの)

コマンド例 アイスランドの場合

  • keyb is,858,keybrd2.sys
  • keyb is,858,keybrd2.sys /id:161

Windows10には、MS-DOS起動ディスク作成機能が無い。

Windows8.1までは、フロッピーディスクのフォーマットの際に「MS-DOSの起動ディスクを作成する」のチェックボックスが表示されていましたが、Windows10にはありません。作成に必要なファイルも、Windows10には入っていません。

Win8.1 FDフォーマット画面 Win10 FDフォーマット画面
フロッピーディスクフォーマット画面。左がWindows8.1、右がWindows10。

USBメモリにFreeDOSで作成すればいいと思われるでしょうが、USBメモリブートに対応していないPCも持っていますし、FDもまだまだ現役。

MS-DOS起動ディスク作成のためだけに、旧Windows PCを起動させるのが面倒だったので、Win10でも作成可能な方法を探しました。

  • bootdisk.comで配布されているソフトで作成。
  • DOSイメージファイルを入手し、rawwritewin.exeを使ってイメージファイルをFDに書き込む。

この2つの方法は、Win10だけではなくWin8.1以前でも利用可能です。次章以降で説明します。

Win10で作成する方法1 ― サードパーティ製ソフトを使用

MS-DOS起動ディスクファイルを作成するソフトです。OSにはインストールされません。これを使えば、Windows10でもMS-DOS起動ディスクを作成することができます。FD内に作成されるファイルは、通常のWindowsで作成されるものと同じです。

※ 1.44MBのフロッピーディスク(2HD FD)のみ対応。

http://www.bootdisk.com/bootdisk.htm
上のURLから、1.44MB FD用DOS起動ディスク作成ソフトをダウンロードします。

いろいろありますが、大方はWindows Meのもので大丈夫でしょう。Windows Me用は2種類あります。

  • Windows Me OEM (bootme.exe): OAKCDROM.SYS、RAMDRIVE.SYS等を含む。XCOPY.EXEはなし。
  • Windows Me Custom, No Ramdrive (bootmec.exe): XCOPY.EXE、XCOPY32.EXE等を含む。RAMDRIVE.SYSはなし。

※ いずれもKEYB.COM、KEYBOARD.SYSは入っていません。

使わないファイルは削除してしまうため、どちらでも構いません。

なお、DOS起動ディスクには、デフォルトではNTFSのドライバは入っていないため、ファイルシステムがNTFSのボリュームは認識しません。

使い方

  1. FDをセット。

    未フォーマットのFDはあらかじめ1度フォーマットしておきます。

  2. www.bootdisk.comからダウンロードしたツールを実行。
    (bootme.exe、bootmec.exe等)
  3. 「Insert floppy to write」→OKをクリック。

    もし、「エラー Floppy can't be acceded. Check another application don't use it」と表示されたら、フロッピードライブを開いていたエクスプローラーを終了させてから、再試行。

  4. フロッピードライブの中身を確認。
  5. 次の3ファイルを残し、他は特に必要がなければ削除。

    • COMMAND.COM
    • IO.SYS
    • MSDOS.SYS

このソフトは、仮想フロッピーディスクに対しても使用できます。仮想フロッピーディスクのサイズは1474560 bytesにしてください。サイズが違うと、エラー"The current image format is not supported by the disk drive"が表示され、作成できません。

Win10で作成する方法2 ― DOSイメージファイルを使用

MS-DOS起動ディスクイメージファイルが必要です。イメージファイルは、WindowsPCで作成(次章参照)するか、どこからか入手しなければなりません。

書き込みにはrawwritewin.exeを使います。このソフトはWindows10 64bitでも動作します。ただし、1.44MBのフロッピーディスク(2HD FD)のみ対応。

RawWrite for Windows ダウンロードページ
http://www.chrysocome.net/rawwrite

上のURLから、rawwritewin-0.7.zipをダウンロードし、展開しておきます。

  1. rawwritewin.exeを起動。
  2. 設定内容

    • Floppy drive選択
    • Writeタブ選択
    • Image file … MS-DOS起動ディスクイメージファイルを指定
    • Number of copies: 1
  3. Writeボタンをクリック
  4. フロッピードライブの中身を確認。
  5. 次の3ファイルを残し、他は特に必要がなければ削除。

    • COMMAND.COM
    • IO.SYS
    • MSDOS.SYS

DOSイメージファイルの作成

仮想FD作成ソフトを使用します。

仮想FDを作成できるソフトはいくつかあるようですが、私はImdisk(Ramdiskソフト)を使いました。インストールする必要はありますが、シンプルなソフトで余計なものは含まれておらず、インストール・アンインストールは一瞬で終わります。

Tools and utilities for Windows - LTR Data
http://www.ltr-data.se/opencode.html

「Download ImDisk install package, current stable version ~」の所から、最新のimdiskinst.exeをダウンロード。imdiskinst.exeを実行して、インストールしておきます。

仮想FDドライブの新規作成

  1. すべてのプログラムまたはコントロールパネル→ImDisk Virtual Disk Driver
  2. Mount newボタン
  3. 設定内容

    • Image file : ファイル名.img(フルパスで入力)
    • Driver letter: AかB
    • Size of vitual disk: 1474560 Bytes
    • Image file offset: 0
    • Device type: Floppy
    • Image file access: Virtual disk drive accesses image file directly
    • Removal mediaにチェック
    ImDiskで仮想FDドライブ作成
  4. OKをクリック
  5. Windowsの機能でフロッピードライブをフォーマットする。

MS-DOS起動ディスク作成

Windows 8.1以前のPCで作業する場合は、Windowsの標準搭載の機能が使えます。要領は、【基本】MS-DOS起動ディスク作成方法の章の通り。

Windows10 PCで作業する場合の要領は、Win10で作成する方法1 ― サードパーティ製ソフトを使用の章の通り。もっとも、bootdisk.comのソフトを使うなら直接FDに書き込んだ方が簡単です。

あえてイメージディスクとして作成する意味は、最小構成にするなどのカスタマイズはイメージ作成時の1回だけ、以降はDOS起動ディスクを何枚作成しようと、同じイメージファイルを使ってrawwritewin.exeで書き込めばいいことにあります。

仮想FDドライブのアンマウント

エクスプローラーを開き、フロッピーディスクを右クリック→Unmount ImDisk Virtual Disk

あるいは、すべてのプログラムまたはコントロールパネル→ImDisk Virtual Disk Driver→仮想フロッピードライブを右クリック→Remove

Remove、またはEmargency removeでアンマウント

Imdisk 仮想FDをアンマウント

下の画像のエラーでアンマウントできない場合は、仮想FDドライブ内のファイルを開いているものがあれば保存して閉じてから、はい(Y)をクリック。

はい(Y)で強制アンマウント、いいえ(N)でアンマウント中止

Imdiskメッセージ 「他のプロセスが使用中」

なお、ファイルを開いていなくても、エクスプローラーが使用中のためアンマウントできないことが多いです。エクスプローラーを閉じるか、RemoveではなくEmargency removeを選択すればアンマウントできます。

これで、MS-DOS起動ディスク(FD)イメージファイルの完成です。この.imgファイルは、rawwritewin.exeでFDに書き込みます。(前章 rawwritewin.exeの使い方)

.imgファイルの中身を再編集するには、下のようにimdiskで再度仮想化してから行います。

再編集のために、FDイメージファイルを仮想化するには

  1. すべてのプログラムまたはコントロールパネル→ImDisk Virtual Disk Driver
  2. Mount newボタン
  3. 設定内容

    • Image file : 「…」ボタンをクリックし、.imgファイルを選択
    • Driver letter: AかB
    • Size of vitual disk: (設定不要)
    • Image file offset: 0
    • Device type: Floppy
    • Image file access: Virtual disk drive accesses image file directly
    • Removal mediaにチェック

    FDイメージファイルをImDiskで仮想FDドライブとしてマウント

  4. OKをクリック
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