DOS起動ディスクの作成方法 ― USBメモリ編

最終更新日

USBメモリをDOS起動ディスクにする。

FDの時は容量の問題でMS-DOS一択でしたが、USBメモリではだいたいFreeDOSにしています。あえてMS-DOSを使うこともあります。

USBメモリ用のDOS起動ディスク作成ソフトはいろいろあります。私が使っているのは3つ。いずれもインストール不要。Win10で動作確認済です。

うまく起動できない時は、設定を変えて作り直します。

  1. Rufus
    いつも使うのはこちら。
  2. James' Format Tool
    MS-DOSで作成したい時。
  3. RMPrepUSB Portable版
    いろんな設定で試したい時に。

注意

  • ファイルシステムはFATかFAT32にします。(ただし、FAT32では動かないこともあります)
  • FAT・FAT32における、ファイルサイズ・領域サイズの制限に注意。

    参考
    ファイルシステム(NTFS、exFAT、FAT32、FAT16)の違いについて - Buffalo
    http://faq.buffalo.jp/app/answers/detail/a_id/1079
  • 大容量USBメモリでは使えないことがあります。
  • FDからブートする場合はAドライブ(またはB)と認識されるのに対し、USBメモリからブートする場合はCドライブ(環境によってはD以降)になります。

Rufus

Rufus
http://rufus.akeo.ie

FreeDOS、MS-DOS、その他の起動ディスクを作ることができます。

ただし、Windows10ではMS-DOSを選択できません。RufusはWindowsのMS-DOS起動ディスク作成機能を使っていますが、Win10にはその機能が無くなってしまったためです。

次章の「James' Format Tool.exe」(DOS-on-USB)は、Win10でもMS-DOS起動USBメモリを作成可能です。

ポータブル版と通常版の違い

Rufusには、ポータブル版とポータブルでないもの(便宜上、ここでは通常版と呼びます)の2種類があります。

ポータブル版のファイル名には、pが付きます。例 rufus-2.16p.exe
通常版のファイル名には、pが付きません。例 rufus-2.16.exe

両方とも、インストール不要で、ファイルサイズは同じ。違うのは設定の保存場所です。初回起動時に、設定ファイルまたはレジスリキーが作成されます。

保存される設定は、Rufusの新バージョン確認機能の有効/無効や表示言語等のわずかな項目に限られます。前回作成した起動ディスクの設定は保存されません。

Rufusの設定保存場所

  • ポータブル版

    rufus-(バージョン番号)p.exeと同じフォルダー内のrufus.iniファイル

  • 通常版

    レジストリ
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Akeo Consulting\Rufus

Rufusの画面

FreeDOS起動ディスク作成時の設定例

Rufus ― FreeDOS起動ディスク作成時の設定

(デバイス等が表示されない場合は、USBメモリがPCに接続されていません)

「機能拡張されたラベルとアイコンファイルを作成します」にチェックを入れた場合、エクスプローラに表示されるUSBメモリのアイコンが独自ものになりますが、その表示に必要なファイルが追加されます。不要ならチェックを外しましょう。

「フォーマット設定」右の▽ボタンをクリックすると、「高度な設定」が追加で表示されたり、プルダウンメニューからFreeDOS等以外にSyslinux、ReactOS、Grub、Grub4DOS、UEFI:NTFSの選択が可能になります。

Windows10では、選択肢にMS-DOSが表示されません。(Windows8.1以前では表示されます)

DOSブート時のキーボードレイアウトについて

FreeDOSでブートした場合

キーボードレイアウトは、日本語か英語を選択できます。(日本語環境でFreeDOSブートUSBメモリを作成した場合)

1が日本語(デフォルト)、2が英語。

MS-DOSでブートした場合

選択肢はなく、キーポードレイアウトは英語。

下のようにカスタマイズすれば、日本語キーボードレイアウトも選択可能です。

  1. USBメモリ内に作成されるAUTOEXEC.BAT(隠しファイル)を右クリック→編集
    (注意:「実行」ではない)
  2. 1行削除 → echo Using US-English keyboard with US-English codepage [437]
    (残しておいても支障はありませんが、不要です)
  3. 一番下に1行追加 → LOCALE\keyb jp,932,LOCALE\keyboard.sys

James' Format Tool

James' Format Tool.exe (DOS-on-USB)
http://www.jamesonline.ca/support/dos-on-usb-support

ページ一番下の"File Cabinet"のリンクから、DOS-on-USB_2.zipをダウンロードします。(DOS-on-USB_2.zipのすぐ下の"Download"から。チェックは不要)

  • 使用可能なUSBメモリは16MB~2GB。2GB超は不可。
  • 対応OSはWindows98~XP。VistaとWin7は互換性なしとあるが、未確認。Win10 1511では動作。
  • 管理者権限で起動すること。

James' Format Toolの画面

MS-DOS起動ディスク作成時の設定例

James' Format Tool ― MS-DOS起動ディスク作成時の設定

"Format Device"のチェックボックスは、Quick Formatのことのようです。"Format Device"にチェックを入れない場合はフルフォーマットされるため、時間がかかります。

"Create a DOS startup disk"にチェック、"Using DOS system files located at:"の横の「...」ボタンをクリックして、DOS-on-USB\bootフォルダーを指定します。

DOS-on-USB\bootフォルダーには、MS-DOS用のファイルがいろいろ入っています。MS-DOS起動ディスクを作成する際にUSBメモリに入るのは、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYSの3ファイルだけです。

その他のファイルで使いたいものがあれば、自分で追加しましょう。

MS-DOSブート時のキーボードレイアウトについて

ブート時は英語キーボードレイアウトになります。日本語キーボードレイアウトにしたい場合は、カスタマイズする必要があります。日本語キーボードに合わせる方法 参照

なお、KEYB.COM、KEYBORAD.SYSが必要となりますが、このソフトには付属していません。別途入手するか、FreeDOSのものを流用するといいでしょう。(MS-DOSのKEYB.COM、KEYBORAD.SYSは、日本語版のWindows8.1やXPの標準機能で作成したMS-DOS起動FDには、入っていました)

FreeDos起動ディスクの作成

James' Format Toolには、FreeDOS起動ディスクを作成する機能もあります。ただし、FreeDOSファイルが付属していないため、自分で用意する必要があります。

FreeDOSのファイル(少なくともCOMMAND.COMとKERNEL.SYSが必要)が入ったフォルダーを指定してから作成すれば、COMMAND.COMとKERNEL.SYSだけが入ったFreeDOS起動ディスクを作成できます。
(FreeDOSの最小構成のため、ブート時にEnter new date、Enter New timeと聞かれます。日時変更の必要がなければ何も入力せずにEnterキーを押して構いません)

もちろん、これにいくつかファイルを追加すれば使い勝手はよくなりますが、それなら前章のRufusで作成する方が楽です。

RMPrepUSB Portable版

RMPrepUSB
http://www.rmprepusb.com/documents/release-2-0

(ページが表示されまで数秒間待たされます)

「RMPrepUSB_Portable_v2.1.739A.zip」のすぐ下の「download」(赤文字)からダウンロード。

実行するファイルは、RMPREPUSB.exeです。RMPARTUSB.exeではありません。

多機能です。ただし、選択肢が多い分、どう設定したらいいのか迷うかもしれません。

  • 項目をマウスでポイントすれば、説明が表示されます。また、RMPartUSB.txtの"INSTRUCTIONS"以下に、少しだけ使用例が書かれています。(英語)
  • 設定・起動ディスク作成時にいろいろメッセージが英語で表示されます。USBメモリの内容が消去されますがよろしいですか?という警告の他、選択が求められることがあり、内容を理解する必要があります。
  • QEMUによる起動テスト機能や、USBメモリのMBR(LBA 0)の消去機能 = Cleanボタンもあります。

他のソフトで作成した起動ディスクではどうしてもうまくいかない時は、このソフトで設定をいろいろ変えて試しています。

MS-DOS起動ディスク作成機能もあります。ただし、MS-DOSのファイル(IO.SYS、COMMAND.COM、MSDOS.SYSの3つ)が入っているフォルダーを指定しなければなりません。RMPrepUSBにはMS-DOSファイルが付属していないため、自分で入手してきましょう。(前章のJames' Format Toolのbootフォルダー内のMS-DOSファイルを流用できます)

FreeDOS起動ディスク作成時の設定例

RMPrepUSB Portable版 ― FreeDOS起動ディスク作成時の設定

James' Format Toolと同様に、ブート時は英語キーボードレイアウトになります。日本語キーボードレイアウトで使いたければ、ファイルの追加とカスタマイズが必要です。

QEMU利用後、タスクバーにJアイコンが追加される現象について。

QEMUでDOS起動ディスクのエミュレートした後、タクスバー右端にJアイコンが表示されるようになりました。(日本語版 Windows8.1・Windows10の場合)

タスクバーにJアイコンが出現

Jアイコンをクリックしたら表示されたもの。

USキーボードが追加されている

「日本語 Microsoft IME」と「英語(米国) USキーボード」が選択可能で、実際に切り替えることができます。(英語キーボードに切り替えると、Jアイコン→ENGに変化)

これは本来、Windowsの「言語」に英語(米国)を追加インストールした場合に表示されるものです。

直し方

Windowsの言語にいったん米語を追加後、削除します。(Win8.1とWin10で確認)
もちろんシステムの復元でもok。

Windows8.1の場合

コントロールパネルで作業します。

  1. Jアイコン→言語設定、またはコントロールパネル→言語
  2. 言語の追加 → English/英語 → English(United States)/英語(米国)を選択 → 追加
  3. 言語: English(United States)を選択 → 削除

Windows10の場合

「設定」で作業します。(上のようにコントロールパネルからでも可能)

  1. Jアイコン→言語設定、または「設定」→時刻と言語→地域と言語
  2. 言語: 言語を追加する → English/英語 → English(United States)/英語(米国)
  3. 言語: English(United States)を選択 → 削除
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