Windows クイックフォーマットとフルフォーマットの違い

クイックかフルか。Windowsバージョンによって異なる挙動

パーティションのフォーマット時にクイックか、非クイック(フル)かを選ぶことができます。

Windows10のフォーマット画面

フルフォーマット (通常フォーマット)
フォーマット作業に加えて、XP以前の古いWindowsではチェックディスクを行い、Vista以降のWindowsではゼロフィル(消去)をします。
クイックフォーマット
フォーマット作業のみ行われ、チェックディスクもゼロフィル(消去)も行われません。

クイックフォーマット、およびXP以前のフルフォーマットでは、ゼロフィルは行われません。そのため、後から上書きされた部分以外は、データ復元ソフトで復元することが可能です。

Windows XP以前・Windows Server 2003以前

  • フルフォーマット (通常フォーマット)

    不良セクタのチェックをする。→ 時間がかかる。

  • クイックフォーマット

    不良セクタのチェックをしない。

参照: https://support.microsoft.com/en-us/kb/302686

上のURLでは、別の機会にチェックディスクを行う場合は、chkdsk /rコマンドを使うように書かれています。しかし、/rオプションは時間がかかるため、使うならchkdsk /fの方が良いでしょう。

Windows Vista以降・Windows Server 2008以降

  • フルフォーマット (通常フォーマット)

    全セクタをゼロフィル(消去)する。→ 時間がかかる。

  • クイックフォーマット

    ゼロフィル(消去)しない。

参照: https://support.microsoft.com/en-us/kb/941961

コマンドでフルフォーマットする場合、/p:(数字)オプションを加えることで、ゼロフィル(全セクタを00で上書き)1回の後、さらに数字で指定した回数、乱数で上書きすることもできます。

[一般的なPCには関係ありません]

下のURLのfullオプションの所には、"is not recommended on storage that is thinly provisioned."と書かれています。Thin Provisioningを採用しているストレージへのフルフォーマットはしない方がいいようです。

Thin Provisioning
ストレージ容量の仮想化技術。
実際の物理的容量より多く、見せかけることができる。

Windows PowerShellのFormat-Volumeコマンドの解説ページ (Windows Server 2012 R2 and Windows 8.1)
https://technet.microsoft.com/library/hh848665(v=wps.630).aspx

【Windows Vista・Server 2008以降】SSDはクイックフォーマットで

Windows Vista以降、またはWindows Server 2008以降の環境では、SSDはフルフォーマットを避けて、クイックフォーマットすることをお勧めします。

ゼロフィルでの消去はHDDには向いていますが、SSDに適しているとは言えません。SSDの消去には、セキュアイレースあるいはサニタイズを行ってください。

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