Intel (CS)ME Firemwareの情報確認・更新方法

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2019/02/27 第7章 ME FW updateの一部訂正・加筆

このページで使用するツール一覧

Intel (CS)MEの概略 → Intel ME・CSMEとは何か?

以下、(CS)ME Firmware → ME FWと略します。

GUIで使用可能なツール

CUI(コマンド)で使用するツール

この3つは、Intel (CS)ME System Toolsに入っています。

  • FPT (Flash Programming Tool)
  • FWUpdateTool
  • MEInfo

Intel (CS)ME System Toolsを利用する場合の注意点

このページにおいて、コマンドの記述はDOS用を基準としています。コマンドオプションはv11.8.55.3510、v11.8.60.3561のものを記載しています。

  • ツールの実行ファイル名がOSによって異なる場合は、実行ファイル名に合わせてコマンドも変更してください。

    例: FPTのWindows 64bit用
    FPT → FPTW64
  • コマンドオプションはツールのバージョンによって異なる可能性があります。コマンドオプション -?で使用方法を確認してください。

    例: FPT
    FPT → FPT -?

ME 各種機能の確認

搭載/非搭載

Motherboard → Intel ME → ME Firmware Capabilities

有効/無効

Motherboard → Intel ME → ME Firmware Feature State

(Boot Guard)
Motherboard → Intel ME → ME Host Status

Command
MEInfo

ME FWバージョンの調べ方

使用中のME FWバージョン

「ME Firmware Version」の項目

Motherboard → Intel ME → Intel Manageability Engine Features → Intel ME Version

  • 11.8, Build 3510, Hot Fix 55
    → 11.8.55.3510
  • 8.1, Build 1590, Hot Fix 70
    → 8.1.70.1590
Command
FWUpdLcl -FWVER
Command
MEInfo -feat "FW Version"

コマンド結果 例

FW Version: 11.8.55.3510 H
→ 11.8.55.3510

BIOSファイル内のME FWバージョン

※ 「BIOSファイル」内部にME FWが含まれていない場合は検出できません。

Intel image → ME Region → Information欄(右ペイン)のVersion
Open from BIOS image file... → BIOSファイルを選択 → ME Version
  1. MEA.exeにBIOSファイルをドラッグアンドドロップする。
  2. Option(s)は何も入力せずに、Enter
  3. Versionを確認する。

ME FWファイル内のME FWバージョン

Command
FWUpdLcl -FWVER [ME FWファイル名].bin
  1. MEA.exeにME FWファイルをドラッグアンドドロップする。
  2. Option(s)は何も入力せずに、Enter
  3. Versionを確認する。

ME FWファイルを選ぶときに必要な情報の入手

PCH-H / PCH-LP

100/200/300/X299/C400/C620-series Systemsの場合のみ、区別する必要があります。

  • -S-HPCH-H
  • -U-YPCH-LP


Skylake-S → PCH-H

Motherboard → Motherboard → Motherboard Chipset
Command
MEInfo -feat "FW Version"

コマンド結果の末尾のアルファベットを確認する。

コマンド結果 例

FW Version: 11.8.55.3510 H
→ PCH-H

  1. (マシンに適用しているものと同バージョンの)BIOSファイルかME FWファイルを、MEA.exeにドラッグアンドドロップする。
  2. Option(s)は何も入力せずに、Enter
  3. SKUの最後のアルファベットを確認する。

Consumer / Corporate / Slim

Motherboard → Intel ME → ME Firmware Platform Type → ME Firmware Image Type または Platform Target Market Type
  1. (マシンに適用しているものと同バージョンの)BIOSファイルかME FWファイルを、MEA.exeにドラッグアンドドロップする。
  2. Option(s)は何も入力せずに、Enter
  3. SKUを確認する。

1.5MB / 5MB

一部のチップセットでは、「Consumer / Corporate / Slim」の代わりに、「1.5MB / 5MB」で区別する必要があります。

Motherboard → Intel ME → ME Firmware Platform Type → ME Firmware Image Type
Open from BIOS image file... → BIOSファイルを選択 → ME Versionの末尾の()内
  1. (マシンに適用しているものと同じバージョンの)BIOSファイルかME FWファイルを、MEA.exeにドラッグアンドドロップする。
  2. Option(s)は何も入力せずに、Enter
  3. SKUを確認する。

ME region(領域) サイズの調べ方

Command
FPT -i

コマンド結果の、MEまたはCEMEのBaseとLimitの数値(16進数)を確認し、計算します。

計算式
Full Size = [Limit] - ([Base] - 1) byte

Command
FPT -d [ME FW Backupファイル名].bin -ME
FPT -verify [上記 ME FW Backupファイル名].bin -ME

おおよそのサイズが分かればいい場合

[ME FW Backupファイル名].binファイルのプロパティで「サイズ」を確認します。

正確なサイズを知りたい場合

Binary Editorで[ME FW Backupファイル名].binファイル開いて、ファイルのlength(長さ)を調べます。

例 HxDを使う場合

  1. [ME FW Backupファイル名].binを開く
  2. edit(編集) → Select all(すべて選択)(Crtl + A)
  3. edit(編集) → Select block(ブロックの選択)(Crtl + E)
  4. length(長さ)の数値(単位はbyte)を確認する。(16進数(hex)・10進数(dec)・8進数(oct)で表示可能)
  1. UEFIToolを起動
  2. UEFI BIOS ファイルを開く
  3. Intel image → ME Region → Information欄(右ペイン)のFull size

16進数(10進数)の形式で表示されます。単位はbyte。(hはhex=16進数の意味です。hは省いて計算してください)

使用中のME FW backupとverify

作成したバックアップファイルは解析にのみ使用し、書き込み(Flash)には使わないでください。

理由: ME regionの一部は、マシン使用中に書き換えられていきます。

Command
FPT -D [ME FW Backupファイル名].bin -ME
FPT -VERIFY [上記 ME FW Backupファイル名].bin -ME

FPT -Dは、マシンのBIOS Chipの内容をファイルに書き出します。-MEオプションを追加すると、ME regionに限定されます。

FPT -VERIFY は、FPT -D でバックアップしたばかりのファイルに対して実行しましょう。時間が経ってからverifyすると、mismatch(不一致)となります。

FPT -VERIFY コマンドオプションの注意点

ファイルマシンのBIOS Chipの内容を比較します。マシンの方のデータが少しでも書き換わった後に実行すると、mismatchエラーが返されます。

他所から持ってきたファイルを、FPTでベリファイするのは無意味です。

Command
FWUpdLcl -SAVE [ME FW Backupファイル名].bin

FWUpdateToolにはベリファイのオプションがありません。

FPTとは異なり、FWUpdateToolでバックアップできるのはME regionの一部だけです。

ME FW update

ME FWはプログラムによるダウングレードができません。不具合があれば、より新しいバージョンで更新してください。新バージョンがなければ、同じバージョンで上書きしてみてください。

ME FWファイルの入手先

  • マザーボード・PCメーカーのサイトのサポートページ
  • Intel (CS)ME Firmwareに掲載のダウンロードURL

必ずマシンに適したME FWファイルを使用してください。

マシンから抽出(バックアップ)したME FWファイルは使わないでください。

通常、Intel (CS)ME搭載のIntelベースのマシンでは、BIOSを更新すればME FWも更新されます。

OEMベンダーから配布されている「BIOSファイル」には、ME FWが含まれているか添付されているためです。ただし、ME FWだけを更新することはできません。

BIOS更新方法は各製品のマニュアルに書かれています。

BIOS更新は慎重に行ってください。BIOS更新に失敗するとマシンを起動できなくなります。
訂正

「BIOSファイル」内のME FWバージョンが現在と同じか古い場合はskipされます。


マザーボード搭載のBIOS update機能で、ME FWが古いバージョンに戻ることがありました。

行ったこと

(マザーボード: ASUS Z170 PRO GAMING、BIOS: v3805)

  1. BIOS update v3805
    [ME FW 11.8.55.3510]
  2. BIOS region update v3805の改造ファイル (Intel FPT使用)
    [ME FW 11.8.55.3510]
  3. ME FW update (Intel FWUpdateTool使用)
    [ME FW 11.8.60.3561]
  4. BIOS update v3805
    [ME FW 11.8.55.3510]
Command

FWUpdLcl -F [ME FWファイル名].bin

:: 現在と同じバージョンで上書き

FWUpdLcl -F [ME FWファイル名].bin -ALLOWSV

:: -OEMID オプションが必要なマシンの場合

FWUpdLcl -F [ME FWファイル名].bin -OEMID [OEM ID]

OEM IDを確認する方法 (MEInfoを使用)

Command
MEInfo -feat "OEM ID"

-OEMID オプションが不要なマシンでは、00000000-0000-0000-0000-000000000000 と表示されました。

※ 現在より古いバージョンをflashすることはできません。"Error 8758: The image provided is not supported by the platform." が表示されます。

FWUpdateToolによるME FW Updateは、Local FWUpdateが有効の時に実行可能。デフォルトで有効になっているマシンが多いと思います。

Local FWUpdateの状態確認方法

  • BIOS設定画面で「Local FW Update」という項目を探す。

    ただし、BIOSによっては項目が表示されていないことがある。(隠し項目)

  • MEInfoで確認

    Command
    MEInfo -feat "Local FWUpdate"
  • FPTで確認

    Command
    FPT -R "FWUpdLcl"

FPTによるME FW Updateは、BIOSのME FW Image Re-Flashが有効の時に実行可能

(ASUS UEFI BIOSではデフォルトで無効。「ME FW Image Re-Flash」は隠し項目となっており、BIOS設定画面に表示されません。非表示項目を操作する方法はありますが、手間がかかりますし、その方法が使えないマシンもあります)

FPTがだめなら、FWUpdateToolを使ってみてください。

Command

FPT -F [ME FWファイル名].bin -ME

:: 現在と同じバージョンで上書き

FPT -F [ME FWファイル名].bin -ME -REWRITE

FWUpdateToolでSaveしたME FWファイルは使用できません。(ME Firmwareファイル名にUPDが含まれているものもダメです)
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