ASUSマザーボード AMI UEFI BIOSの隠し項目の設定を変更する方法

最終更新日 2019/03/27

更新履歴
2019/03/27 画像を追加しました。

BIOSの隠し項目(非表示項目)

存在するものの、BIOS Setup画面に表示されていない項目のことを、「隠し項目」「隠しメニュー」等と呼んでいます。

BIOSの隠し項目を表示させるショートカット
隠されているBIOS項目を表示させるための、特定のキー(の組み合わせ)。PC起動直後、あるいはBIOS Setup画面で使用します。
このショートカットの設定をするのは、パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーです。BIOSベンダーではありません。

だいたい次の条件によってショートカットが異なります。

  • パソコンメーカー [メーカー製PCの場合]
  • マザーボードメーカー
  • (レガシー)BIOS / UEFI BIOS

製造年等によっても違うかもしれません。

ASUS製マザーボードのUEFI BIOSの場合、隠し項目を表示させるショートカットは不明。仕方がないので、他の方法でやっています。

ASUSマザーボード & AMI UEFI BIOSの隠し項目にアクセスする手段

次の2種類です。

  • コマンドで設定値を変更する。
    (項目の表示/非表示の変更はできない)
  • BIOS改造 (隠し項目の表示、
    各項目のデフォルト値の変更が可能)

今回はコマンドで設定値を変更する方法を紹介します。BIOS改造については後日書きます。

コマンドでBIOSの設定値を変更する方法

BIOS項目の表示/非表示にかかわらず、操作可能です。

ただし、恒久的に変更することができない項目もあります。(数回ブートすると元の設定に戻ってしまうものがあります)

条件
BIOSが正常に動作している。
注意点
コマンドを忘れないようにメモする。
ファイルの配置場所を間違えるとコマンド入力画面にたどり着けない。

参照URL

  • [GUIDE] Grub Fix Intel FPT Error 368 - BIOS Lock Asus/Other Mod BIOS Flash

    https://www.win-raid.com/t3908f16-GUIDE-Grub-Fix-Intel-FPT-Error-BIOS-Lock-Asus-Other-Mod-BIOS-Flash.html

  • [Tool Guide] AMI Setup - IFR Extractor AMISetupWriter

    https://www.win-raid.com/t3993f16-Tool-Guide-AMI-Setup-IFR-Extractor-AMISetupWriter.html

    (AMI UEFI BIOS向けに、簡単にできるように改良)

  • [GUIDE] Grub Fix Intel FPT Error 368 - BIOS Lock Asus/Other Mod BIOS Flash

    Setup情報の出力
    Universal-IFR-Extractor (LongSoft)を使用する。解析するのはBIOSファイルではなく、BIOSファイルから(UEFIToolで)抽出したSetupモジュール。
    BIOS設定値の変更

    GNU GRUB画面からsetup_varコマンドを実行。

    GNU GRUB画面

    注意事項
    必ず、ページ内「EFI-Setup-FPT-Universal-IFR-Extractor.zip」ダウンロードリンクのbootx64.efiファイルを使用する。(Grub内蔵)
  • [Tool Guide] AMI Setup - IFR Extractor AMISetupWriter

    Setup情報の出力
    BIOSファイルをAMISetup_IFR.batにドラッグアンドドロップ。
    Setup情報の出力
    EFI Shell画面からAmiSetupWriterコマンドを実行。
    注意事項
    AMI UEFI BIOS専用

コマンド入力画面に入る方法について

前者の[Guide]では、UEFI BIOS Setup画面で「USBドライブからEFI Shellを起動」。後者の[Tool Guide]はDOSブートでEFI Shellを起動しています。

実は、GRUBとAmiSetupWriterのいずれも、両方の方法で使用できます。

以下、[Tool Guide] AMI Setup … で配布されているツール(AMI UEFI BIOS向け)を使います。

UEFI BIOS Setup画面からEFI Shell画面に入る方法とDOSブートでEFI Shell画面に入る方法の2つから選べるようにしました。

おおまかな手順

  1. BIOSファイルからBIOS項目情報を取得する。
  2. USBメモリの準備
  3. UEFI BIOSのセキュアブートを無効にする。
  4. EFI Shell画面を表示させる。
  5. カレントディレクトリの移動
  6. コマンド実行

EFI Shell画面に入る方法は2つあります。(どちらを選択するかによって、上記手順の2番目以降に影響します)

  • DOSブートしてEFI Shell画面に入る方法
    DOS bootable USBメモリを使用する。
  • UEFI BIOS Setup画面からEFI Shell画面に入る方法
    Non-bootable USBメモリを使用する。
DOS bootable USBメモリを使用する場合
USBメモリをDOS起動可能なディスクとして作成する。
bootx64.efiはフォルダーに入ったまま、USBメモリに入れる。(EFI\BOOT\bootx64.efi)
.efiファイル=使用可能 (UEFIモードで起動時)。DOS用.exeファイル=使用可能(非UEFIモードで起動時)。
セキュアブートキーの削除: 不要
Non-bootable USBメモリを使用する場合
USBメモリは普通にフォーマットするだけ。
bootx64.efiはフォルダーから出して、USBメモリに入れる。(ルートディレクトリに入れる)
.efiファイル=使用可能。DOS用.exeファイル=使用不可
セキュアブートキーの削除: 必要

Non-Bootableの方はUSBメモリをフォーマットするだけですから、USBメモリの準備は楽です。しかし、セキュアブートキーを削除する必要があります。(再度セキュアブートを有効にした後は、デフォルト値が読み込まれます)

現在のセキュアブートキーをUSBメモリに保存する機能がありますので、念のため保存しておくとよいでしょう。(ただし、私のマザーボードの場合は、初期のキーのまま使っているせいか、保存できませんでした)

手順3番目以降の図

(Hotkeyや項目名は、ASUS Z170 PRO GAMINGマザーボードのBIOS v3805のもの)

AMI UEFI BIOS 隠し項目操作 作業手順

用意するもの

  • AMI Setup - IFR Extractor、AmiSetupWriter

    AMISetup_IFR ExtractorはWindows用のみ
  • BIOSファイル (現在適用しているバージョン)

    メーカーのサイトからダウンロードする。

    または、マシンからIntel FPTで抽出(バックアップ)する。参照: Intel FPTによるUEFI BIOS backup / update

  • USBメモリ
  • DOS起動ディスク作成ツール (USBメモリ対応) [DOS bootable USBメモリにする場合のみ]

    例) rufus (Windows用)
    http://rufus.akeo.ie/downloads/

Step1 - BIOSファイルからBIOS項目情報を取得する。

  1. AMISetup_IFR_v0_1\AMISetup_IFR.batファイルに、Current BIOSファイルをドラッグ&ドロップする。


    AMISetup_IFR.batファイルと同じ場所に「_Setup」フォルダーが作成される。

  2. _Setupフォルダー内のsetup_extr.txtをテキストエディターで開く。

    (注意: ファイルサイズが0.8~3MB位あるため、Windowsのメモ帳では少し重い。)

  3. 検索 (英語の項目名をキーワードにする)
  4. 検索したBIOS項目名のVarOffsetの数値選択肢の数値を確認する。(いずれも16進数)

    注意! 同じ項目でも、機種やBIOSバージョンによって数値が異なる。

    setup_extr.txt のBIOS Lockの箇所 - ASUS Z170 PRO GAMING、BIOS v3805の場合

    例) 項目名「BIOS Lock」

    • ASUS Z170 PRO GAMING、BIOS v3805の場合

      BIOS LockのVarOffset=0x8A7
      Disabled=0x0、Enabled=0x1

    • ASUS ROG STRIX Z390-F GAMING、BIOS v0805の場合

      BIOS LockのVarOffset=0xA83
      Disabled=0x0、Enabled=0x1

  5. 紙などに次のEFIコマンドをメモする。

    EFI Command
    AmiSetupWriter [BIOS項目のVarOffset数値] [選択肢の数値]

    例 「BIOS Lock」をDisabled(無効)にする時

    • ASUS Z170 PRO GAMING、BIOS v3805の場合

      AmiSetupWriter 0x8A7 0x0
    • ASUS ROG STRIX Z390-F GAMING、BIOS v0805の場合

      AmiSetupWriter 0xA83 0x0

※ 例として挙げた項目「BIOS Lock」は、BIOS regionのWrite Protectionです。製品マニュアル通りのBIOS updateであれば、「BIOS Lock」が有効/無効のどちらであっても障害にはなりません。「BIOS Lock」が有効の場合、通常以外の方法によるBIOS updateを妨げるようです。

Step2 - USBメモリの準備

DOS bootable USBメモリの場合

  1. DOS起動ディスク作成ツールでUSBメモリをフォーマットする。(FreeDOSまたはMS-DOS。ファイルシステム: FAT32)
  2. 1のUSBメモリのルートディレクトリに、Boot_Shell_AmiSetupWriterフォルダーの中身をすべてコピーする。

    EFI\BOOT\BOOTX64.EFI (EFIフォルダーごと)
    AmiSetupWriter.efi

Non-bootable USBメモリの場合

  1. フォーマットする。(ファイルシステム: FAT32)
  2. 1のUSBメモリのルートディレクトリに、Boot_Shell_AmiSetupWriterフォルダーの中身をすべてコピーする。

    EFI\BOOT\BOOTX64.EFIはShell.EFIにリネームする。フォルダーから出し、ルートディレクトリに配置。

    Shell.EFI
    AmiSetupWriter.efi

Step3 - UEFI BIOSのセキュアブートを無効にする。

DOS bootable USBメモリの場合

  1. (BIOS設定変更したい)PCにStep2のUSBメモリを挿す。
  2. PCを再起動 → DELまたはF2でBIOS Setup画面に入る。
  3. Secure Bootを無効化する。

    [Advanced Mode] 起動→セキュアブートメニュー
    OS Type: UEFIモード (Windows UEFI mode) → 非UEFIモード (Other OS)

    セキュアブートのOS Typeを非UEFIに変更

  4. F10で、設定保存&再起動

Non-bootable USBメモリの場合

セキュアブートの無効化に加えて、セキュアブートキーの削除をします。

  1. (BIOS設定変更したい)PCにStep2のUSBメモリを挿す。
  2. PCを再起動 → DELまたはF2でBIOS Setup画面に入る。
  3. Secure Bootを無効化する。

    [Advanced Mode] 起動→セキュアブートメニュー
    OS Type: UEFIモード (Windows UEFI mode) → 非UEFI モード (Other OS)

    セキュアブートのOS Typeを非UEFIに変更

  4. 現在のSecure Boot Keyを保存する。
    (初期のままのSecure Boot Keyは、保存できないことがあるが問題ない)

    [Advanced Mode] 起動→セキュアブートメニュー→セキュアブートキー管理
    セキュアブートキーの保存
  5. Secure Boot Keyを削除する。

    [Advanced Mode] 起動→セキュアブートメニュー→セキュアブートキー管理
    セキュアブートキーの削除

    「セキュアブートキーの削除」を選択

  6. F10で、設定保存&再起動

Step4 - EFI Shell画面を表示させる。

DOS bootable USBメモリの場合

  1. F8でブートデバイス選択画面を表示させる。→ UEFIモードのUSBメモリを選択する。
  2. EFI Shell画面が表示されたら、Shell>と表示されるのを待つ。

Non-bootable USBメモリの場合

  1. DELまたはF2でBIOS Setup画面に入る。

    この段階でセキュアブートメニューのステータスが次の状態になっている必要がある。

    セキュアブートキーの状態: 無効 (Disabled)
    プラットフォームキー(PK): 未読み込み (Unloaded)
    OSタイプ: 非UEFI モード (Other OS)

    セキュアブートメニューのステータス - BIOS Setup画面からEFI Shellを起動できる状態

  2. [Advanced Mode] 終了 → USBドライブからEFI Shellを起動
  3. EFI Shell画面が表示されたら、Shell>と表示されるのを待つ。

次の2つの画像のいずれかが表示される場合は、EFI Shellを起動する準備ができていません。Step3-3 セキュアブートの無効化からやり直してください。

Secure Boot Violation画面

Warning Message 2 To launch the EFI shell, please disable the secure boot option ...

Step5 - カレントディレクトリの移動

  1. USBメモリが表示されている所を探し、fs(数字)を確認する。

    例) 次の画像の場合は「fs8」。

    EFI boot直後の画面

  2. fs(数字):と入力 → Enter

    カレントディレクトリをUSBメモリのRootに変更

    英語キーボード配列で認識されている場合
    「:」の入力は、shift + ;(れ)。
  3. shell>fs(数字)\> に変わる。

※ 私のPC環境では、このStep5を飛ばして(Shell> のまま)、Step6に行っても大丈夫でした。ただし、dirコマンドやlsコマンドでUSBメモリの中身を確認したりする時は、Step5の作業をする必要があります。

Step6 - コマンド実行

  1. EFIコマンドを入力する。(Step1でメモしたもの)

    EFI Command
    AmiSetupWriter [BIOS項目のVarOffset数値] [選択肢の数値]
  2. Enter
  3. "Updated setup [0x***] is 0x*"と表示されたら、設定変更完了。

    AmiSetupWriterコマンド成功

  4. Ctrl+Shift+DelでPCを再起動させる。
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