Creativeサウンドカード 1 ― 音が出ない・設定が元に戻る
最終更新日
音が出なくなったり、再起動後に設定が前のものに戻っている。
もちろんドライバはインストール済み、再生・録音デバイスの設定も済んでいます。
この現象は、ドライバやOSを再インストールしても再発することがあります。いつの間にか直っていることもありました。
XPからWindows8にアップグレードしてからのことで、原因がドライバにあるとしても、具体的な発生条件はわかりません。
- OS: Windows8 32bit
- サウンドカード: Creative SB X-Fi Xtreme Gamer Fata1ty Pro
ドライバ: SBXF_PCDRV_L11_2_18_0015B.exe
(ベータ版。Windows8 32bit/64bit対応。Win8.1で使えるかどうか不明)- コンソールランチャー: CSL_PCAPPBETA_LB_2_61_49.exe
SBXF_PCDRV_L11_2_18_0015B.exe以外のドライバでも同じ症状が出ることもあるようです。
余談ですが ‥‥‥
私は上記のようにあえてベータ版ドライバをインストールしています。ところが、いつのまにか、ドライバ用Windows UpdtaeでCreativeサウンドドライバ(WDM)が適用されてしまいます。(WDM = Microsoft Windows Driver Model)
(Windowsの「デバイスのインストール設定」を自動のままにし、PCをネットに接続しておくと、自動的にWDMがダウンロード・インストールされます)
WDMで同じ現象が起きるか否かについては未確認です。
モードを変更すると音が出る。(再起動するまでは)
Creativeオーディオコントロールパネル、またはコンソールランチャーを開き、モードを変更。
モードは3種類あります。
- エンターテイメントモード
- ゲームモード
- オーディオクリエイションモード
現在のモードとは別のモードに一旦変更すると音がでるようになります。
最終的に希望のモードにして、音量等も調整。
ただし、PCを再起動するとまた音が出なくなり、設定も前に戻ってしまうため、同じ作業をする必要があります。
次の方法もありますが、これも一時的な効果しかありません。
デバイスマネージャーから、Creative SB X-Fiを削除して(ただしドライバーソフトウェアは削除しない)、ハードウェア変更のスキャンをする。
PCの再起動を要求されたり、ハードウェア変更のスキャンで再検出できず再起動後に再検出できるようになったことがあります。
ハードウェア変更のスキャンをしてCreative SB X-Fiを再検出した場合
-
次の2つのファイルが削除済みの場合は、再作成される。(ドライバインストール時に作成されるもの)
- C:\Windows\Temp\ctpxst32.exe
- C:\Windows\Temp\cttele32.dll
-
レジストリに次の項目が登録され、次回のPC再起動時に実行される。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce]
Rmpxinst : command.com /c del C:\Windows\SYSTEM32\ctpxst32.exe 注1
CtxfiReg : CTXFIREG.EXE /FORCE 注2
注1 C:\Windows\SYSTEM32\ctpxst32.exeが削除されます。
C:\Windows\Temp\ctpxst32.exeを復活させたので、不要になった(?)C:\Windows\SYSTEM32\ctpxst32.exeは削除するということでしょう。
この時、16bitアプリケーションのサポートが有効になっていない場合は、実行許可が求められることがあります。許可しない場合は、C:\Windows\SYSTEM32\ctpxst32.exeファイルが削除されずに残ります。
注2 実行後、正常に音が出て、設定もちゃんと反映されるようになります。ただし、登録されている場所がRunOnceなので、実行されるのは1回だけ。その次の再起動時には効果がありません。
解決方法1 スリープを利用
-
念のため、モード変更で音が出るようにして、さらにその他のサウンド設定を済ませておく。
(モードを変更すると音が出る。のやり方で)
- スリープにする。
-
スリープを解除。
(キーボードのキーを何でもいいから押したり、マウスを動かす)
たったこれだけで直りました。(休止は試していません)
その後は何回再起動しても、正常に音が出るし、音量等の設定変更も反映されます。
参照
- http://forums.creative.com/showthread.php?t=717356
- http://community.futuremark.com/forum/showthread.php?168189
(creative.comとfuturemarkのforumsは閉鎖されました)
解決方法2 レジストリエディターでCTxfiReg.exeをスタートアップに登録
- regedit.exeを起動。
- [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run]の右の画面で新規作成→文字列値
- 値の名前: SB-XFI-XG
値のデータ: CTxfiReg.exe
これによって、PC起動時にCTxfiReg.exeを実行させます。レジストリからこの項目を削除するとトラブルが再発します。
下のURLでは、CTXFIREG.EXE /FORCEとしています。
https://www.eightforums.com/threads/no-sound-from-x-fi-xtreme-gamer.2748/
/forceオプション有り・無し両方試しました。私のPCではどちらでも効果がありました。ただし、どちらがより適切なのかはわかりません。
/? …list options /NO_DEFMODE …Disable restore default mode /NO_SPKCFG …Disable restore speaker mode /FORCE …Disable ExecuteFlagCheck
解決方法3 音量変更後、必ず適用ボタンを押す。
後日、上記の方法では対処できないケースがありました。音量を変えても、PC再起動・スリープからの復帰・モード変更時に元に戻ってしまうもので、以下の方法で直しました。(Win8.1)
-
Creativeオーディオコントロールパネルを起動
- モードを現在とは違うものに変更
- スピーカー構成を現在とは違うものにいったん変更→その後使いたい設定にする
- 閉じる
-
コントロールパネル→サウンド→再生タブ→スピーカー→プロパティ
-
レベルタブのプレイコントールの部分を希望の音量に変更
ここで適用ボタンが(グレーアウトしていて)押せないなかったら、OKは押さずに次の作業をする。
(OKを押して閉じても、PC再起動等すると前の音量に戻ってしまうため) -
別の項目でいったん変更→元に戻すという作業をして適用ボタンを押せるようにする。
例: Sound Blasterタブ→Disable Enhancementsのチェックをいったん入れる→外す
- 適用ボタンが使えるようになったらクリック
- 閉じる
-
- 1~2を繰り返し、3モード(エンターテイメント・ゲーム・オーディオクリエイション)全てで行う。
- 最後にCreativeオーディオコントロールパネルで、普段使いたいモードに変更して閉じる。
- PCを再起動してみて、変更が生きているのを確認できれば対処終わり。
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